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Channel: クラージュせたがや ~Courage Setagaya~
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浮嶋さん、これまでありがとうございました!そして・・・

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9月1日昼に目にしたクラブの公式ツイートがあまりにも衝撃的だった。
同日付でコーチが新監督就任というもの。
ということは・・・別のニュースリリースから、監督は8月31日付で退任とあった。
その4日前のクラブカンファレンスではそう匂わせる様子はなかったこともあり(当然ではあるが)、
ことさら突然の監督交代に映った。

その時から少し時が経ち、冷静に今季、昨年、そして8月のベルマーレの戦績を振り返ると・・・
連敗を含む勝ち無しの時期、負け無しの時期がほぼ交互(但し前者が長い・・・)に訪れた上、
今季は負け無しを続けて、さらに勝てば残留争いから大きく抜け出せそうな好機を自滅で逃して・・・
ということが2回もあった。

勿論、プレーしているメンバーの中にそのようなネガティブな状況を
雰囲気やプレーで好転させられた選手がいないこと
(そしてそのような選手がいないメンバー構成になっていること)が一番の原因だが、
試合中や試合後に見える監督の言動も決して無関係ではないのでは、
と感じずにはいられなかった。

8月の直近3試合は負け無しへと好転させて残留圏内へ再浮上したし、
監督が指揮を続けても残留争いに勝ち残ることはできると思う。
しかし、それ以上の位置へと浮上できるか、と考えた場合、
何等かの手は打たなければならなかったかもしれない。
強力な外国人選手を補強できる状況でもなければできることは・・・


・・・それでも一昨年10月、クラブ自身の危機管理能力の欠如からチーム状態が大きく悪化し、
ホームゲームで大敗が続き降格圏も間近に迫った時に、敢えてご自身のキャリア初のトップチーム監督を
引き受けた浮嶋さんには改めて深く感謝するほかない。
試合中の様子から、最初は何て静かだろう、とも思ったけど、1試合ずつアクションが増えていった。
そしてチームの守備は改善し、リーグ戦最後の3試合では得点も生まれて自動降格は免れ、
昇格プレーオフでは前半ビハインドから選手交代成功などで引分け防衛に持ち込んだ。

昨年11月の神戸での2ゴールはいずれも浮嶋さんの下でアップデートされた湘南スタイルが生んだものだ。
自陣深くからでも長短のパスをつなぎながらロングカウンターを成功させた先制点、
そしてハーフウェイでのボール奪取から即相手GKの隙をついて超ロングシュートで奪った追加点。
このアップデートはこれからのチームにとっても大事な基盤になるに違いない。
また、長年勝てずにいたいくつものアウェイの地で勝利を得られたのもこの2年弱の収穫の一つだ。


私が浮嶋さんを初めて見たのは前の丑年の初夏の頃、クラブユースで対戦相手の監督をされていた時で、
今では高円宮杯プレミアリーグに所属するまでになったチームの基盤を築いた一人といえる。
試合にはこちらが勝ったが、ベルマーレユースにとって本当にやりづらく苦戦した。
それから数年後、トップチームのコーチとして移籍してきた時に初めて経歴を見たとき、
現役時代は県内の他の2つのJ1クラブの前身(そしてその下部組織)でもプレーされていたことを知った。
神奈川の4つのJクラブを経験された方なんてどれだけいるだろうか。
その指導手腕もさることながら、この方の個性は本当に貴重なものでは、と思ったものだ。
アカデミーの統括、そしてU-15・U-18の監督業を通してベルマーレフットボールアカデミーが
再度輝く基盤が築かれたのは間違いない。
U-15は全国大会出場回数が増え、U-18への定着者も大きく増えた。
心残りは、U-18がプリンスリーグ関東への昇格を果たす前にクラブの一大事が起きてしまったことだろうか。

改めて、ベルマーレでの9年半の功績に対して感謝を伝えたい。
そして・・・できることなら、浮嶋さんが長年取り組んできた育成の場にもう一度戻ってきてほしい。
ベルマーレU-18にはやるべきことがまだまだあるはず。
プリンスリーグへの復帰、全国大会への出場だけでなく、環境の改善も。
神奈川の育成年代にあって稀有な経験・指導手腕をお持ちの浮嶋さんに望まずにいられないのだ。

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